知財系blog運営者会議

ってことで行ってきました。参加者はごく少数だったけど(苦笑)まあ、有名/それなりに知られた人ばかりだったけどね。
ということで、以下、内容の簡単なまとめ。多分他の人のblogでも公開されるだろうから、簡単に。


基本的には現在の情報交換と、今後どうしていけばいいのかという話だった。オフレコ話も混じっているため、情報交換内容については今回は記述しないでおこう。
近いうちに予想される法改正としては、以下のものがあげられた。
私的録音録画補償金制度の改正
  既にCCCDとかばかりだし、CD-Rからとる必要があるのか?
・映画の著作物の非営利無償上映に関する著作権制限規定撤廃
・出版社の権利の創設(出版社に対する著作者隣接権)
・ゲームにおける消尽しない頒布権の創設
・図書館における公貸権制度の創設
マンガ喫茶対策として展示権の創設


公貸権や消尽しない頒布権については来年以降はともかく今年はないのではないかという話になったが、残りの権利については今年度中(来年度改正)の話で出てくることもあり得るだろうということで、対策が必要かもという話に。
映画の非営利無償上映については前々回の報告書の際に撤廃したほうが望ましいという記述があったが、法案の時には消えていたという事情があるので、一番ありえそうではある。(何で消えたのかはわかっていない。田舎の娯楽を奪うと票に響くという議員の意見という説有り)


今後の全般的な対策としては、下記のものなどが必要だろうという話が出ている。
・インターネット時代における著作権制度のグランドデザインを描く
  → 批判だけではなく建設的な意見が必要
・具体的なデータの収集
  → 業界団体のデータに任せておくわけにはいかない。
  → どうやって集めるかという問題はあるが……。
・審議会の情報のチェック体制をつくる
  → 報告書ができてからでは遅い。審議会の時期のうちに問題点を指摘する体制。
  → できる限りはやく情報を手に入れ、それの問題点を指摘/公開
・問題がある場合、情報を伝える仕組み。
  → 複数blogの連動だけでは……。マスコミに流れる仕組みなんて作れるか?


審議会については、公開の際には誰かが参加した方がいいのだろうという話が出た……が、実際には厳しそう(住んでる場所やそれぞれの仕事の都合もあるわけで)。公開の審議会の場合はネットで情報をあげて、都合のつく人が参加表明して参加、という形ができればいいのだろうけど。


全ての改正事項に対して反対しようというわけでもない。改正内容がユーザーや著作者にとって望ましくないのではないかという時に反対する形になるだろう。
この辺は、それぞれによるんだろうな。とりあえずチェック体制自体は常に動いているのが望ましいんだろうけど。そういう専門的な団体があって、そこにちゃんと基金が集まるような体制ができるのが一番望ましいんだろうが……。