ガバナンスについて

電子的連邦主義においては、個々人がそれなりの判断能力、処理能力を持つことが要求される。しかし、参加しているネットがきちんと運営されているかどうかをチェックする気がある人間がどれだけいるだろうか。
自分宛のメールを受け取ることができ、好きなサイトを見ることができれば、だいたいOKって感じではないか。個人情報の流出についても、本当に気にしているのかというのは疑問だったりする。いや、私は流出して欲しくないけど。かなり色々なところにしれてるだろうなとは思うが。
参加している個々人がどうでもいいや、と考えているとき、そのネットワークの法はどのように形成され、ガバナンスはどのように行われるだろう。管理者も面倒だからといって国にしたがったら?
ネットでのセルフガバナンスを成立させるためには、個人の意識が高いことはほぼ必須の条件だから、これはあるものと考えるしかないのか。もしくは教育によって植え付ける?
もう一つ。ユーザーは自由にexitできる。それは確かにそうだ。しかし、相手に物理的な回線を握られてしまった場合、exitしたあとenterする場所がないことになる。また、enterする場所が常にあるのならば、統合が進んでいくたびごとに発生するexit者達がまた別の場所で領域をつくり、そして大きくなった統合体からのexit者を集めて……という風にぐるぐると繰り返していたりして。ある程度の規模で止まって、電子的な壁(electronic fences)によって分断? それはそれで面白いか。
また、強制的にexitさせる方法についてはあまり述べられていない。あるネットワークの中でルールに従わない人間には強制的にexitさせる仕組みが必要になるだろう。インターネットにおいて、罪を与えるとしたらその程度しか方法がない。一度exitされると、その人間は数年間の間そのネットワークに接続することができない or 他者の数倍の値段を払わないと参加できないとする。この情報が各ネットワークで共有されることで、完全な罰則として機能するかもしれない。個人情報保護法にはひっかかるだろうが。
複数のアイデンティティを持ちたい場合にはどうすればいいだろうか。リアルでは一人と特定される以上、片方のIDでの悪戯が、もう片方のIDへも影響を与えて、停止されるということもあるだろう。まあ、自業自得なわけだが、ネットにおいてのアイデンティティを、IDにおくか、リアルの人間におくかによってちょっと変わるのかもしれない。
なんか思ったままに書いているからまとまらない。また後で。