コンテンツ流通の課題

http://toremoro.tea-nifty.com/tomos_hotline/2004/08/post_1.html
非常によくまとまっているのではないかと思った。
これに加えるとすると、放送局についての問題点だろうか。
それは「アイボールの奪い合い」と呼ばれているもので、簡単に言えば、テレビを見る人がインターネットを見るようになると困るという物だ。
テレビ局の収入というのはほとんどが広告収入だ。そしてその広告収入を左右しているのが視聴率。視聴率によって収入が大きく変化しているのだから、そもそも人がインターネットを見てテレビを見なくなるというのは、広告収入のパイを減らしてしまう。
今でもコンテンツによる収入やコンテンツの派生物による収入はあるが、広告収入に比べればあまり大きな物ではない。これの拡大と、広告収入の減少を比した時、どうしてもインターネットでのコンテンツの充実よりも、テレビに人を引きつけるという方向に向いてしまうらしい。
……携帯のコンテンツに関しては別で、これはテレビを見ながらでも使用できるということで、むしろテレビ放送と同期させて使うことを試みる傾向があるそうだ。


ただコンテンツを配信できるようにすると言うのでは駄目で、それによって失う利益に見合った利益をあげられるようにしなければ、既存の業界は動かないのだと思う。
この状況を壊すとしたら、新しい勢力によるしかないのかもしれないと最近は考えていたりする……。
また、NHKが動けば放送局は右にならうという傾向があるということから、NHK次第かもしれないという話もあるようだ(笑)


個人的には、著作権は当該著作物が流通している間だけ発生するというように著作権法を変えてくれれば、かなり面白いだろうなぁとか考えたりするわけだが。見ることの出来ないものを保護されても、文化の発展に役に立つのかと非常に疑問に思ったりするので。